★医学部偏差値からみる現在の人気医学部の傾向★

毎年医学部入試では各校で高い競争率を誇っており、偏差値60以上の高度な学力を持つ受験生でも不合格になっています。少子化で大学全入時代と呼ばれている昨今、医学部は依然として高い難易度を誇っています。そんな中でも近年大きく偏差値を上げたのが順天堂大学医学部です。今では私立御三家に匹敵する難易度を誇っていますが、これはここ数年の話であります。きっかけは2007年に学費を大幅に値下げしたことがきっかけです。2017年に開校した国際医療福祉大学が誕生するまでは私立大学医学部で最安値を記録していました。順天堂大学医学部の学費は6年総額2080万円であり、最も学費が高い川崎医科大学の半分以下となっています。留年する学生も少ないにもかかわらず、医師国家試験の合格率は全国トップクラスを誇り教育の質の高さが伺い知れます。これは、学費の値下げによって国公立医学部や他学部を目指していた優秀な受験生の囲い込みに成功したことも一因となっています。順天堂のように難易度が上がった大学としては昭和大学医学部があります。以前は私立医学部の中堅的な位置づけだったものの、学費値下げを行い2013年以降は2300万円程度で6年間学べるようになりました。私立医学部の中では上位に入る難しさを誇っています。以上のように、学費が下がると私立大学医学部の場合は偏差値が上昇する傾向にあります。私立大学医学部の場合は、学費が3000万円以上も珍しくないため、一般のサラリーマン家庭では経済定期に進学が困難となり敬遠する傾向にあります。そして、優秀な受験生は国公立など学費が安い医学部を目指します。ただし、学費が2000万円台になれば、サラリーマン家庭でも目指しやすくなるため、国公立一本だった優秀な受験生が集まり、難易度が上がっていくわけです。これは、卒業後に指定された自治体で医師として働ければ学費が免除になる自治医科大学も同じことが言えます。自治医科大学は学費が2260万円となっていますが、入学の際に学費分の奨学金を給付されます。卒業後に指定された医療機関で医師として9年間勤務すれば、返済が免除されるという仕組みです。そのため、国公立よりも学費がかからないため、全国から優秀な生徒が毎年集まり、偏差値はトップクラスの難易度を誇っています。したがって、私立大学医学部の偏差値は、現状は御三家など名門医学部と学費の安い医学部が上位を占めている状況です。学費が安い医学部は高い学力が必要となります。いっぽう、経済的に余裕がある方は学費の高い医学部を逆に目指す方が偏差値は下がるため合格できるチャンスは高まります。